初心者ライフ今月号

取引業者とのトラブルも数多く報告

「初心者でもできる!」「簡単に稼げる!」などの謳い文句で広く喧伝されているバイナリーオプション。

ブログやツイッターでの口コミを目にして、挑戦してみたいと思った人も多いのではないでしょうか。しかし華やかな成功体験の裏では、そのギャンブル性が問題視されたり、業者とのトラブルも数多く報告されています。

バイナリーオプションとは何なのか。儲けのカラクリとその危険性について説明します。まずバイナリーオプションとは外国通貨取引の一種です。設定された数字よりも為替レートが高くなるか低くなるかを予想して二者択一します。

トランプの「ハイ&ロー」という遊びに例えられることがよくありますが、予想が当たれば儲かり、外れれば損をするという簡単な仕組みです。この手軽さによって人気が出た投資法なのですが、簡単にチャレンジできるからと言って、簡単に儲かるわけではありません。

バイナリーオプションのカラクリを知るには収益構造について理解する必要があります。

一般的にバイナリーオプションではペイアウト率を設定しています。もしペイアウト率が1.8倍なら、1万円の掛け金に対して、勝てば1万8000円の儲けとなりますが、負ければ1万円全額が没収されます。

ハイとローにかける人が一人ずつだった場合、業者の利益は2000円です。ではハイかローのどちらかに掛ける人が偏ってしまった場合はどうなるのでしょうか。

業者は「完売」などの手段を用い、ハイとローの割合をあらかじめ同程度になるよう調整をします。もともと業者は損をしない仕組みになのです。

この必ず胴元が勝つという仕組みは、立派なギャンブルと言えるのではないでしょうか。他に業者とのトラブルでよく報告されるのは出金ができないという問題です。

特に海外業者の場合、身分証などでの本人確認が完了する前に、入金し取引を開始となるため、いざ出金しようとした時にいまだ本人確認ができず即時に出金できないという事態が発生します。悪質な業者の場合は、出金しようとすると電話がかかってきて「もう少し取引を続けませんか、勝てる方法を教えます」などとしつこく勧誘する場合があります。

国民生活センターには、こういったトラブルに関する相談が年間100件以上も寄せられています。

中には金融商品取引業の登録をしていない業者が関与しているケースもあったそうです。簡単に儲かるという業者のセールストークを鵜呑みにせず、本当に儲かる取引なのか、自分の頭で考えてみる必要があります。